年後半に最高値も
三木証券取締役商品本部長・高橋春樹氏 2025年03月24日 14時41分

 日経平均株価は年後半から上昇に転じ、最高値を更新する可能性がある。
 足元はトランプ米政権による関税政策の行方や米景気減速懸念など負の材料を背景に調整色を強めたが、日経平均は3万6000円割れで底打ちしたと考える。トランプ大統領は、4月2日に相互関税と分野別関税を課す意向を表明しているが、その影響を織り込むには時間がかかる。相場は夏場以降に回復基調に移行するとみている。
 今後は、トランプ政権による減税や規制緩和などポジティブな材料を評価する局面になる。米景気は堅調な状態が続いていることが確認されれば、出直りのきっかけになろう。国内企業の業績も、年明け以降円高が進んだ割には堅調だ。企業の自社株買いや増配といった株主を意識した経営は活発な上、新NISA(少額投資非課税制度)を通じた個人マネーの流入も続く。株価水準の切り下がりは押し目買いの好機と捉えたい。

私の相場観