4月以降にあく抜け
大和証券シニアストラテジスト細井秀司氏 2025年03月14日 14時46分

 足元はトランプ関税の影響が見通せず、投資家はポジションを取りづらい。3月に入り日経平均株価は一時3万5000円台まで下落するなど下値を探る動きとなっている。
 トランプ米大統領は貿易相手国と同等の関税を課す「相互関税」を4月2日に導入する考えだ。懸念材料ではあるが、政策の不確実性が消えることであく抜けし、日経平均は上昇局面に入るだろう。6月末に4万3000円を付ける場面もあるかもしれない。
 米国は複数の国と自由貿易協定(FTA)を締結しており、相互関税が導入されても影響は限定的だろう。ただ、米国の貿易赤字縮小を目的に相互関税に加えて追加関税を課す姿勢を示すと、株価は一時的に下落しかねない。
 トランプ氏は景気が後退しても関税政策を進める姿勢を示しており、経済状況が悪化すれば一時3万2500円程度まで押し下げられる可能性もあるとみている。

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