3万5000円割れも
広田証券専務・樫田充幸氏 2025年03月10日 14時14分
日本株は下落リスクを抱えており、今月から来月をめどに日経平均株価が3万5000円を下回る展開もありそうだ。その後も、夏場までは低迷する局面が考えられる。
米国では株価指数が全て高値圏になってきたため、売り圧力も高まっている。米国株の下落は日本株にも影響してくるだろう。トランプ米政権の関税引き上げ措置も、日本企業にとっては製造業を中心に大きな打撃となる。
同政権を巡っては、依然として不透明要因が多い。4~5月に発表される来年度の日本企業の業績予想は保守的にならざるを得ないだろう。7月の参院選で自民党が大敗すれば、政権基盤は一層不安定となりさらなる株価下落の要因になる。当面は株式市場にとってマイナス材料の方が多い。
ただ、日本企業の業績は海外企業に比べると悪くはない。夏以降は見直し買いが入り、年末にかけて日経平均は再び4万円をうかがう展開を予想する。