〔NY金〕4日続伸、3516.10ドル=最高値更新(29日) 2025年08月30日 02時57分
【ニューヨーク時事】週末29日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米利下げ期待を背景に買い進まれ、4日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比41.80ドル(1.20%)高の1オンス=3516.10ドル。中心限月の清算値ベースで最高値を更新した。週間では2.86%高となった。
米商務省が朝方発表した7月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.6%上昇した。伸び率は前月から横ばいとなり、市場予想(ロイター通信調べ)と同水準。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は2.9%と、予想と一致した。一方、米ミシガン大学が午前発表した消費者調査によると、8月の景況感指数(確報値)は58.2となり、前月確報値(61.7)から低下。予想を下回った。これらの統計を受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が9月16、17日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとの観測が拡大。金利を生まない資産である金の投資妙味が強まり、金は買われた。
FRBのウォラー理事は28日の講演で、労働市場の鈍化を踏まえ、9月のFOMCでは0.25%の利下げを支持すると言明。インフレに関しては、関税引き上げの負担を輸出業者、輸入業者、消費者が3分の1ずつ分け合うと予測し、「大半の見通しでは、今後2カ月ほどでインフレ率は緩やかに押し上げられるが、インフレの影響は2026年初めになくなる」とした。
一方、FRBのクック理事の解任を巡る先行き不透明感も引き続き安全資産としての金需要を支えた。クック氏は28日、住宅ローン不正疑惑を理由としたトランプ大統領による解任通告は違法だとして、職務継続の確認を求める訴訟を提起。連邦判事は29日、クック氏の解任を一時的に阻止するかどうかの審理を行う。