〔米株式〕ダウ反発、135ドル高=ナスダックも上昇(26日) 2025年08月27日 05時47分
【ニューヨーク時事】26日のニューヨーク株式相場は、米半導体大手エヌビディアの決算発表を控え、様子見ムードが広がる中、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比135.60ドル高の4万5418.07ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は94.98ポイント高の2万1544.27で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5億7474万株増の14億8797万株。
エヌビディアは1%超上伸。同社は四半期決算を27日発表する。日系証券筋は「中国向け製品の販売動向や業績見通しに注目している」と語った。
一方でトランプ米大統領は25日、連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事が住宅ローンに関連して虚偽の申告をしたとして、解任すると表明。中央銀行の独立性を巡る懸念が強まり、投資家心理の重荷となった。ただ、トランプ氏によるクック理事の解任が合法かどうかは今のところ不明で、投資家らは今後の動向を見極めたいとの思惑も根強かった。
米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)がこの日発表した8月の消費者景気信頼感指数は97.4と、市場予想(ロイター通信調べ)の96.2を上回った。
そのほかの個別銘柄では、ボーイングは3.5%高。同社の航空機103機を韓国の大韓航空が購入するとの発表が好感された。シスコシステムズは1.9%高、IBMは1.3%高と堅調だった。
またイーライリリーは5%超急伸。同社はこの日、肥満症治療薬として開発中の経口薬について、最終段階の第3相臨床試験(治験)に成功したと発表した。
一方でユナイテッドヘルス・グループは1.5%安、セールスフォースは1.7%安と軟調だった。