参院選候補者への投票で報酬約束容疑=パチンコ運営会社社長ら6人逮捕―警視庁 2025年08月26日 22時38分
7月の参院選で、候補者への投票の見返りに、報酬の支払いを約束したとして、警視庁など1都7県警の合同捜査本部は26日、公選法違反(買収約束)の疑いで、パチンコ店運営会社「デルパラ」(東京都港区)社長で、韓国籍の李昌範容疑者(50)=港区六本木=ら同社幹部6人を逮捕した。認否は明らかにしてない。
同庁などはグループ会社を含めた従業員250人以上が関与したとみて調べる。
逮捕容疑は7月初旬~中旬、店員ら60人に対し、比例代表の自民党公認候補者に投票する見返りに、現金4000円または3000円を支払う約束をした疑い。
ほかに逮捕されたのは、同社営業本部長湯浅一行容疑者(46)=千葉県市川市鬼高、管理本部長小西悌之容疑者(44)=鳥取県米子市三本松=ら5人。
同庁によると、李容疑者らは参院選の候補者で、「全日本遊技事業協同組合連合会」理事長の阿部恭久氏(66)への投票を依頼。李容疑者は7月2~3日、湯浅・小西両容疑者を通じ、グループ会社を含めた各店舗の店長に、阿部氏の名前を書いた投票用紙の画像を本社に送信すれば、残業代名目で報酬を支払うと説明した。これを受け、各店舗の店長は、従業員に投票を依頼したが、報酬は支払われなかったとみられる。