ブラジル大統領、トランプ氏関税投稿に反発=BRICS首脳会議閉幕 2025年07月08日 05時33分

7日、ブラジル・リオデジャネイロで記者会見するルラ大統領(AFP時事)
7日、ブラジル・リオデジャネイロで記者会見するルラ大統領(AFP時事)

 【リオデジャネイロ時事】ブラジル・リオデジャネイロで開催されていた新興国グループ「BRICS」首脳会議は最終日の7日、加盟に準ずる「パートナー国」などを交えた会合を開いて閉幕した。議長国ブラジルのルラ大統領は閉幕後の記者会見で、トランプ米大統領が前日、BRICSの反米政策の同調国に対し10%の関税を上乗せするとSNSに投稿したことについて「皇帝はいらない。われわれは主権国家だ」と反発した。
 ルラ氏は「大統領(の立場にある者)がインターネット上で脅かすことは間違っている」と指摘。「(トランプ氏が)関税を課せると思うのであれば、他の国も同様に関税を課す権利がある」とけん制した。
 ロイター通信によると、トランプ政権はBRICS諸国に直ちに10%の関税を課すことはなく、反米的と見なす政策を個別の国が実施した場合に適用する方針だ。トランプ氏は貿易決済のドル離れに批判的だが、ルラ氏は会見で、世界はドルに依存しない取引手段を見いだす必要があると訴えた。 

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