〔NY石油〕WTI反発、67.93ドル(7日) 2025年07月08日 05時07分
【ニューヨーク時事】連休明け7日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、エネルギー需要拡大への期待を背景に、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前営業日(3日)比0.93ドル(1.39%)高の1バレル=67.93ドルだった。9月物は0.87ドル高の66.49ドル。
米独立記念日(7月4日)に伴う連休前に旅行業界団体が公表した試算では、連休中に陸路と空路で旅行する米国人の数が、過去最高になると見込んでいた。夏場の旅行シーズンに伴い燃料需要が上向くとの楽観的な見方が台頭する中、連休明けとなるこの日の相場は買いが優勢となった。
一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国は5日、オンライン会合を開き、8月に日量54万8000バレル増産することを決めた。増産は5カ月連続で、市場が事前に予想していた増産幅を上回った。これを受け、供給過剰懸念を背景とした売りが出やすく、原油の上値は抑えられた。ロイター通信によると、ゴールドマン・サックスのアナリストらは、OPECプラスが8月の会合では、9月からの同55万バレル増産を決定する可能性が高いと予想している。
トランプ米大統領は米東部時間7日正午から、貿易相手国・地域に新たな関税率を通知する書簡の送付を開始。SNSで公表した書簡で、日本と韓国からの輸入品に対して25%の関税を課すことを表明した。新関税率は8月1日に発動する。
▽ガソリン=反発。中心限月8月物の清算値は3.36セント高の1ガロン=215.22セント。 ▽ヒーティングオイル=反発。8月物の清算値は5.13セント高の1ガロン=242.11セント。