〔東京外為〕ドル、142円台半ば=調整買いで強含む(26日午後3時) 2025年05月26日 16時49分

 26日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、持ち高調整の買いが入り、1ドル=142円台半ばから後半のレンジで強含んでいる。午後3時現在は、1ドル=142円53~53銭と前週末(午後5時、143円29~31銭)比76銭のドル安・円高。
 週明けの東京早朝は、米国とEUが関税措置の延期で合意したとの報道を背景にドル買いが強まり、143円10銭付近に急伸した。しかし、午前9時以降は、米EUの貿易協議を巡る先行き不透明感は払拭されていないとの見方が徐々に広がってじりじりと値を下げ、午前11時半ごろには142円20銭近辺に下落。4月30日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。
 午後は日経平均株価の堅調な動きに支援されたほか、調整買いも広がり、一時142円70銭台に浮上した。とはいえ、上値を伸ばす勢いは乏しく、買い一巡後は小幅なレンジでもみ合っている。
 ドル円は1カ月ぶりの安値からは持ち直したものの、米国の関税政策の不透明感や財政悪化懸念から戻りは鈍い。米英市場が26日は休場となるため、この後のドル円相場については「市場参加者が少なく、142円台での狭い値幅にとどまる」(FX会社)と予想されている。
 ユーロは正午に比べ対円で小幅高、対ドルで横ばい。午後3時現在は、1ユーロ=162円70~71銭(前週末午後5時、162円49~51銭)、対ドルでは1.1416~1417ドル(同1.1339~1339ドル)。

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