イスラエル首相「ハマス最高幹部を殺害」=国防当局は未確認 2025年05月29日 07時57分

イスラエルのネタニヤフ首相=21日、エルサレム(EPA時事)
イスラエルのネタニヤフ首相=21日、エルサレム(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は28日に国会で演説し、イスラム組織ハマスの最高幹部の一人、ムハンマド・シンワル氏を殺害したと述べた。イスラエル軍が13日にパレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの病院を空爆し、同国メディアは同氏が標的だったと報道していた。
 ただ、国防当局は地元メディアに「死亡は確認されていない」と答えた。ムハンマド氏は、昨年10月にイスラエル軍がガザで殺害したハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏の弟。ヤヒヤ氏の死亡を受け、ムハンマド氏がハマスの最終的な意思決定権を引き継いだとの見方もある。ネタニヤフ氏の主張通りであれば、ハマスにとって大きな打撃となる。
 一方、ガザでは支援物資の配給を巡る混乱が続いている。世界食糧計画(WFP)は28日、声明を出し、ガザ中部の食料庫に「大勢の飢えた人々」が押し入り、2人が死亡、多数の負傷者が出たと発表した。 

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