米、中国人留学生のビザ取り消しへ=「共産党つながり」、審査強化 2025年05月29日 08時23分

ルビオ米国務長官=20日、ワシントン(AFP時事)
ルビオ米国務長官=20日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米政権は28日、中国共産党とつながりのある中国人留学生のビザ(査証)取り消しを開始すると発表した。中国で行われる全てのビザ申請に対する審査を強化する考えも表明した。
 米中間の人的交流に大きな影響を及ぼす可能性があり、中国側の反発は必至。トランプ政権の高関税政策で米中関係が厳しさを増す中、対立が先鋭化する恐れもある。
 ルビオ国務長官が声明で発表した。国務省と国土安全保障省が連携し、共産党と関係を持つか重要分野を専攻する中国人留学生のビザを「積極的に取り消す」と強調。今後、中国本土や香港で受け付けるビザ申請について審査基準を見直す方針も示した。
 ただ、声明では「共産党とのつながり」に関する具体例や「重要分野」の詳細には触れていない。米政府は人工知能(AI)や半導体関連の先端技術が中国に流出することを防ぐため、規制強化を進めている。 

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