〔NY外為〕円、144円台後半(28日) 2025年05月29日 06時44分

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク外国為替市場では、米景気後退懸念の緩和を背景とした円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=144円台後半に下落した。午後5時現在は144円81~91銭と、前日同時刻(144円28~38銭)比53銭の円安・ドル高。
 主要経済指標の発表がない中、民間調査会社コンファレンス・ボードが前日発表した米消費者景気信頼感指数が6カ月ぶりに上昇したことが引き続き材料視された。米景気に対する過度な悲観論が後退。高関税政策を巡る米国と欧州連合(EU)の交渉が加速するとの期待感も円売り・ドル買いを促した。
 5月6、7両日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、FOMC参加者らは「高関税政策の影響で(インフレが)強まる」と判断。利下げに慎重な姿勢が示されたことから、議事要旨発表後に市場はドル買いで反応する場面もあったが、相場を動かす大きな材料にはならなかった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1286~1296ドル(前日午後5時は1.1323~1333ドル)、対円では同163円56~66銭(同163円47~57銭)と、09銭の円安・ユーロ高。

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