〔米株式〕ダウ急反発、1160ドル高=米中関税引き下げ合意で(12日) 2025年05月13日 05時49分
【ニューヨーク時事】週明け12日のニューヨーク株式相場は、米中双方が大幅な関税引き下げで合意し、貿易摩擦が和らぐとの期待感から買いが膨らみ急反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比1160.72ドル高の4万2410.10ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は779.42ポイント高の1万8708.34で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比3億1278万株増の13億2914万株。
米中高官は10、11両日にスイスで米高関税政策を巡り協議した。ベセント米財務長官が12日、米中両国が関税率を115%引き下げ、90日間の交渉期間で合意したと発表。米中対立が緩和に向かい景気後退リスクが低下するとの観測が広がり、アマゾン・ドット・コムやアップルなどハイテク銘柄が相場をけん引した。
ダウは今月に入ってから12日までの8営業日で1700ドル超上昇し、先月の下げを帳消しにした。市場参加者は「一段高には規制緩和しかない」(日系証券)とみている。トランプ米政権は発足当初こそ規制緩和に前向きとされていたが、高関税政策ばかり打ち出す姿勢に失望感が広がっていた。
ダウ構成銘柄はアメリカン・エキスプレスが5.1%高、ゴールドマン・サックスが4.3%高、エヌビディアが5.4%高。コカ・コーラは1.4%安、マクドナルドは0.6%安、ユナイテッドヘルス・グループは0.5%安だった。