NY株、一時1000ドル超高=円、1カ月ぶり148円台―米中関税合意を好感 2025年05月12日 22時36分

【ニューヨーク時事】週明け12日のニューヨーク株式相場は、米中双方の関税引き下げ合意を好感した買いが膨らみ急反発して始まった。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は一時、前週末終値比1000ドルを超えた。
午前9時35分現在は960.34ドル高の4万2209.72ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は657.13ポイント高の1万8586.05。
外国為替市場では、安全資産とされる円が売られ、ドル買いの流れが加速し、円相場は一時1ドル=148円台前半に下落した。148円台を付けるのは4月上旬以来約1カ月ぶり。午前9時現在は148円00銭~10銭と、前週末午後5時比2円71銭の大幅な円安・ドル高。
米中高官は10、11両日にスイスで協議し、関税率を115%引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意した。株式市場では貿易摩擦が緩和し、世界的な景気後退リスクが低下するとの期待感が高まり、ハイテクや金融など幅広い銘柄が買われた。