〔NY外為〕円、148円近辺(12日朝) 2025年05月12日 22時15分

 【ニューヨーク時事】週明け12日午前のニューヨーク外国為替市場では、米中両国が関税の大幅な引き下げで合意したことを受けて円売り・ドル買いが加速し、円相場は一時1ドル=148円近辺に下落した。円相場が148円台を付けるのは、4月上旬以来、約1カ月ぶり。午前9時現在は148円00~10銭と、前週末午後5時(145円29~39銭)比2円71銭の大幅な円安・ドル高。
 ベセント米財務長官は12日、スイスのジュネーブで記者会見し、「米中双方が関税を115%引き下げる」と発表。米中の共同声明によると、米国は相互関税を当初の34%に戻し、そのうち24%は90日間停止。中国の報復を受けて引き上げた部分は撤回し、中国も同様の措置を取る。これを受けて、米中貿易戦争激化を巡る懸念が大きく後退。これまで相対的に安全資産として買われてきた円は売りにさらされる展開となった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1110~1120ドル(前週末午後5時は1.1243~1253ドル)、対円では同164円50~60銭(同163円43~53銭)と、1円07銭の大幅な円安・ユーロ高。

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