〔NY外為〕円、144円台後半(8日朝) 2025年05月08日 22時09分

 【ニューヨーク時事】8日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=144円台後半に下落している。午前9時現在は144円60~70銭と、前日午後5時(143円75~85銭)比85銭の円安・ドル高。
 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日、連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で利下げに慎重な姿勢を示したことを受け、利下げ期待が幾分後退。米長期金利が上昇する中、海外市場で優勢となった円売り・ドル買いの流れがニューヨーク市場入りしてからも継続している。
 一方、米労働省が朝方発表した新規失業保険申請は、3日までの1週間で前週比1万3000件減の22万8000件と、3週ぶりの改善となった。市場予想(23万件=ロイター通信調べ)をわずかに下回ったが、市場の反応は限定的となっている。
 トランプ米大統領は8日、英国との貿易協定を同日午前に公表すると明らかにした。米政権の関税措置を巡る貿易相手国との交渉で初の合意となり、自動車と鉄鋼に関する米国の低関税枠の有無などが焦点となっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1300~1310ドル(前日午後5時は1.1297~1307ドル)、対円では同163円40~50銭(同162円51~61銭)と、89銭の円安・ユーロ高。

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