〔米株式〕NYダウ、小動き=ナスダックは安い(29日午前) 2025年01月30日 00時22分
【ニューヨーク時事】29日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控えて様子見姿勢が強まる中、小動きとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比45.17ドル高の4万4895.52ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は108.29ポイント安の1万9625.30。
FRBはこの日午後に連邦公開市場委員会(FOMC)の協議結果を発表する。市場は利下げ見送りをほぼ確実視しており、CMEグループのフェドウオッチによると、現時点で9割超が金利据え置きを織り込んでいる。トランプ米大統領による経済政策の動向などに注目が集まる中、FOMC終了後の声明発表やパウエルFRB議長の記者会見から今後の金融政策に関する手掛かりを得ようとの思惑が強まっており、積極的な商いは手控えられている。
今週後半には2024年10~12月期の米国内総生産(GDP)速報値や24年12月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表も控えているため、様子見ムードも広がっている。
個別銘柄をみると、キャタピラーやシスコシステムズ、ゴールドマン・サックスが上伸。オランダの半導体製造装置大手ASMLの四半期決算が良好な内容だったことを受け、アプライド・マテリアルズ、マクロン・テクノロジーなど米半導体関連銘柄の一角に買いが集まっている。中国電子商取引大手の阿里巴巴(アリババ)集団は1%超高。アリババは29日、同社開発の人工知能(AI)の最新モデルを発表した。一方、エヌビディアは前日に8%超高となったことを受けて利益確定の売りに押され、2%超安。金融機関によって投資判断が引き下げられたアップルも軟調に推移している。