〔米株式〕ダウ3日ぶり反落、136ドル安=ナスダックも安い(29日) 2025年01月30日 07時56分

 【ニューヨーク時事】29日のニューヨーク株式相場は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合後に売り買いが交錯し、3営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比136.83ドル安の4万4713.52ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は101.27ポイント安の1万9632.32で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5605万株減の9億1611万株。
 FRBはこの日開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想されていた通り、政策金利の据え置きを決定した。会合後に発表された声明で、インフレ率が2%の目標に向かって進展したとの文言がなかったため、物価高再燃への警戒感が高まる中、ダウ平均などは下落した。ただ、その後のパウエルFRB議長の会見を受けて懸念は弱まり、下げ幅を縮小した。
 個別銘柄をみると、エヌビディアは前日に8%超高となったことを受けて利益確定の売りなどに押され、4.1%安となった。トランプ米政権が同社の中国販売に対する規制強化を検討していると報じられたことも重荷となった。一方、オランダの半導体製造装置大手ASMLの四半期決算が良好な内容だったことを好感し、同業アプライド・マテリアルズは1.4%上昇した。
 ボーイングは反落して2.3%安、ホーム・デポは1.3%安だった。一方、ナイキは2.9%高、IBMは1.3%高となった。

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