過密ダイヤに短い滑走路=国防総省至近の首都玄関口―レーガン空港・米航空機事故 2025年01月30日 18時05分
【ワシントン時事】米航空機事故が起きた現場付近のロナルド・レーガン・ナショナル空港は、ワシントン中心部から約7キロ、国防総省は目と鼻の先の距離にある。地下鉄など交通アクセス面でも利便性が高く、ポトマック川に沿って南北に延びる首都の「玄関口」。滑走路の短さと、およそ1分ごとに飛行機が離着陸する過密ダイヤで知られる。
1941年、南部バージニア州に開港。約3.5平方キロと比較的狭い敷地内に、二つのターミナル、58のゲートを構える。約2キロの主要滑走路は1日当たりの発着数が800便を超え、運営するメトロポリタン・ワシントン空港局は2023年、「米国で最も混雑する滑走路」だと指摘した。
国内線が中心で、年間利用者は2500万人を超える。議会では発着枠の拡大も議論されているが、「負担は限界に達している」(同局)といい、遅延も頻繁だ。