〔NY金〕小幅続伸、2769.80ドル=FOMC結果発表後は下落(29日) 2025年01月30日 05時26分
【ニューヨーク時事】29日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控えた持ち高調整の売り買いが中心となり、小幅続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比2.30ドル(0.08%)高の1オンス=2769.80ドル。
この日はポジション調整の動きが中心となり、相場は狭いレンジ内で推移した。28、29両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)に関しては、市場は政策金利の据え置きをほぼ確実視。FOMC終了後の声明発表やパウエルFRB議長の記者会見から今後の利下げ軌道に関する手掛かりを得たいとの思惑が強かった。また外国為替市場では対ユーロでドルが上昇し、ドル建てで取引される商品の割高感が意識されたことも金の上値を抑えた。
引け後に発表されたFOMC声明によると、FRBは政策金利を4会合ぶりに据え置くことを決定。声明から「インフレが2%の目標に向かって進展した」との文言が削除されたことなどを受け、発表後の相場はマイナス圏に沈んだ。