コーラン焼却の男、射殺される=2年前に国際問題化―スウェーデン 2025年01月30日 21時10分

スウェーデン・ストックホルムのモスク(イスラム礼拝所)前で、抗議活動をするサルワン・モミカ被告=2023年6月(AFP時事)
スウェーデン・ストックホルムのモスク(イスラム礼拝所)前で、抗議活動をするサルワン・モミカ被告=2023年6月(AFP時事)

 【ロンドン時事】2023年にスウェーデンでイスラム教の聖典コーランを燃やす抗議活動を繰り返し、同国とイスラム世界との国際問題に発展するきっかけをつくった男が29日、首都ストックホルム近郊で銃で撃たれて死亡した。警察当局は容疑者5人の身柄を拘束し、動機などを調べている。
 現地からの報道によれば、殺害されたのは同国在住のイラク人サルワン・モミカ被告(38)。特定の民族集団に対する扇動の罪で起訴され、30日に裁判所の判断が言い渡される予定だった。
 モミカ被告らによる抗議活動をスウェーデン政府が表現の自由として容認したため、イスラム世界が猛反発。トルコによるスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)への加盟承認が遅れる一因にもなった。 

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