海外勢の買いで高値へ 2025年01月29日 14時59分

りそなアセットマネジメント・チーフ・ストラテジスト黒瀬浩一氏
 今後、個人消費の活発化や企業のガバナンス改革により、海外勢の買いが入るだろう。6月までの日経平均株価の予想レンジは3万8000~4万2000円。ただ、トランプ米大統領の政策に不透明感があり、上値は重くなりやすい。
 景気ウオッチャー調査では堅調な景気見通しが示されている。所得税課税の最低ラインである「年収103万円の壁」も見直され、個人消費は今後さらに活発になる。また、企業が投資家に寄り添った改革を打ち出すと、海外勢の買いは入りやすくなる。日経平均は再び高値を試す展開となりそうだ。日銀の金融政策会合を無難に通過し、為替が安定していることも株価の下支え要因だ。
 足元では、トランプ氏が掲げる関税引き上げなどの政策が日本企業にどのような影響を与えるか不透明だ。株価の上値を抑える要因になっているが、日米交渉次第では、日本経済にプラスとなる可能性もあるだろう。

前日からの主な出来事