〔東京外為〕ドル、155円台半ば=利益確定売りで下落(29日午前9時) 2025年01月29日 09時10分
29日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、利益確定のドル売り・円買いが優勢となり、1ドル=155円台半ばに下落した。午前9時現在、155円57~58銭と前日(午後5時、155円85~87銭)比28銭のドル安・円高。
前日の欧州時間の序盤は、東京市場で上昇した分の利益確定売りが先行し、155円20銭前後に水準を切り下げた。米国時間の序盤は、155円50銭台に浮上する場面があったが、市場予想を下回る12月の米耐久受注が発表されると155円05銭付近に下落。中盤は主要株価指数の堅調や長期金利の上昇を受け、155円70銭台に切り返した。終盤に向けては、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表などを控えて様子見となり、おおむね155円40~70銭台で方向感なく推移した。東京早朝は、155円50銭を挟んでもみ合っている。
東京市場は「手掛かり材料が乏しい中、月末のスポット応当日で実需のフローが強まる」(外為仲介業者)とみられるが、実需の売買が一巡した後は、FOMCを控えて方向感のない展開となりそうだ。ただ、本日は旧正月で多くの海外市場が休場となるため「参加者が少なく、トランプ米政権に関するヘッドラインが出れば大きく振れる可能性がある」(資産運用会社)と指摘される。一方、今回のFOMCでは政策金利は据え置かれる見通しで、市場は今後の金融政策に関する手掛かりを得るため、パウエルFRB議長の会見に注目している。先の資産運用会社は「パウエル氏はトランプ政権の不透明感を背景に利下げを急がない旨の発言をする可能性がある」との見方を示した。
ユーロは対円で下落、対ドルで小幅安。午前9時現在、1ユーロ=162円22~23銭(前日午後5時、162円62~64銭)、対ドルでは1.0427~0427ドル(同1.0434~0435ドル)。