〔NY石油〕WTI堅調、84ドル台(5日午前) 2024年07月05日 22時28分

 【ニューヨーク時事】週末5日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、休場の谷間で薄商いとなる中、対ユーロでのドル安を手掛かりに買いが優勢となり、堅調に推移している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時5分現在、前営業日清算値(終値に相当)比0.24ドル高の1バレル=84.12ドル。
 前日の米独立記念日の祝日に伴い連休を取る市場参加者が多く薄商いとなる中、値が振れやすく、朝方にかけては売り買いが交錯する展開。外国為替市場では対ユーロでドルが下落しており、ドル建てで取引される商品の割安感が意識され、買い先行となる場面もあった。
 その後米労働省が発表した6月の雇用統計で、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比20万6000人増となり、市場予想(19万人増=ロイター通信調べ)を上回った。一方、失業率は4.1%と、前月から0.1ポイント悪化した。発表後もドル安・ユーロ高地合いは継続。原油は上げ幅を拡大している。
 供給面では、ロイター通信が4日、関係筋の話として、ロシア石油大手ロスネフチとルクオイルが、黒海沿岸ノボロシスクの港からの石油輸出を7月に大幅削減すると報じた。

前日からの主な出来事