〔米株式〕NYダウもみ合い、88ドル安=ナスダックは高い(5日午前) 2024年07月06日 00時12分

 【ニューヨーク時事】週末5日のニューヨーク株式相場は、6月の米雇用統計が強弱まちまちな内容となったことで売り買いが交錯し、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時16分現在、前営業日終値比88.83ドル安の3万9219.17ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は72.20ポイント高の1万8260.50。
 米労働省が朝方発表した6月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比20万6000人増と、伸びは大幅に下方修正された5月(21万8000人増)からやや縮小したものの、市場予想(19万人増=ロイター通信調べ)を上回った。一方、失業率は前月から0.1ポイント悪化の4.1%。インフレに影響する平均時給は前年同月比3.9%上昇(前月4.1%上昇)となった。米労働市場の底堅さとインフレ圧力が幾分鈍化したことを示唆するまちまちの結果となり、相場は売り買いが交錯し、方向感を探る展開となっている。
 この日は、米独立記念日(4日)と土日の休場の谷間に当たり、動意に乏しい商いが予想されている。
 個別銘柄では、米化学大手のダウ、シェブロン、トラベラーズなどが1%前後下げ、ダウ平均の頭を抑えている。代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)の急落が響き、コインベース・グローバル、ライオット・プラットフォームズは3~4%下落。暗号資産業者MTGOX(マウントゴックス、東京)の再生計画に絡んだBTCの売りが警戒されているという。一方、セールスフォース、アップル、アマゾン・ドット・コムなどハイテク大手はいずれも1%超高。米百貨店大手メーシーズは10%超急伸。同社買収を目指す米投資会社連合が、買収提示額を引き上げたと伝わり、買いが活発化している。

前日からの主な出来事