〔米株式〕ダウ反発、67ドル高=ナスダックは4日連続の最高値(5日) 2024年07月06日 05時32分

 【ニューヨーク時事】週末5日のニューヨーク株式相場は、米雇用統計の軟化を受けて年内の米利下げ観測が広がり、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比67.87ドル高の3万9375.87ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は164.46ポイント高の1万8352.76と、4営業日連続で史上最高値を更新して引けた。。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比3億6467万株増の9億1029万株。
 米労働省がこの日朝方に発表した6月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比20万6000人増と、市場予想を上回った。一方、平均時給は前年同月比3.9%上昇と伸びが減速したほか、4、5月の非農業部門の就業者数が計11万1000人下方修正され、雇用情勢が弱含んでいることを示唆した。
 市場では、インフレ圧力が緩和に向かっているとの見方から、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの観測が台頭。ダウは引けにかけて上げ幅が拡大した。
 長期金利が低下し、アップルやメタ(旧フェイスブック)などハイテク銘柄に買いが入った。投資家が重視するS&P500種株価指数も最高値を塗り替えて取引を終えた。
 ダウ構成銘柄は、アマゾン・ドット・コムが1.2%高、マイクロソフトが1.5%高、ウォルマートが2.6%高。シェブロンは1.5%安、ゴールドマン・サックスは0.7%安、JPモルガン・チェースは1.3%安だった。

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