〔NY外為〕円、161円近辺(5日朝) 2024年07月05日 22時12分

 【ニューヨーク時事】週末5日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米雇用統計の発表を受けて荒い値動きとなった後、1ドル=161円近辺で推移している。午前9時現在は160円90銭~161円00銭と、前営業日午後5時(161円67~77銭)比77銭の円高・ドル安。
 注目度の高い米雇用統計の発表を前に、海外市場では持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢となり、ニューヨーク市場は160円80銭前後の水準で取引を開始した。
 米労働省によると、6月の非農業部門の就業者数は前月比20万6000人増加。市場予想(ロイター通信調べ)の19万人増を小幅に上回った。ただ、前月実績は下方修正され、失業率も4.1%と0.1ポイント悪化。インフレ動向に関連する平均時給の伸び率は前月比0.3%、前年同月比3.9%に鈍化し、これは予想と一致した。
 強弱まちまちの統計内容を受け、市場では売り買いが交錯。相場は160円30銭台~161円10銭台と広めのレンジで上下に振れた。9月会合での利下げ開始を織り込む動きは幾分拡大し、米長期金利の指標である10年債利回りは4.32%台に低下している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0830~0840ドル(前営業日午後5時は1.0783~0793ドル)、対円では同174円25~35銭(同174円37~47銭)と、12銭の円高・ユーロ安。

前日からの主な出来事