〔東京外為〕ドル、148円台半ば=米長期金利低下で下落(18日午前9時) 2025年07月18日 09時30分
18日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利低下を受け、1ドル=148円台半ばに下落している。午前9時現在は、148円43~44銭と前日(午後5時、148円71~72銭)比28銭のドル安・円高。
17日の米国時間序盤は、小売売上高などの強い結果を受けて米長期金利が上昇し、ドル円は149円10銭近くまで上伸した。中盤にかけては、長期金利の上昇一服や利益確定売りなどに押され、148円30銭台まで軟化。終盤は、債券相場の持ち直しや堅調な主要株価指数の動きを眺めて買い戻され、148円50~70銭台に浮上した。
東京早朝は、ウォラーFRB理事が「今月末のFOMCで0.25%利下げするのが妥当」などと発言すると、148円20銭台に下落。その後は148円20~30銭台で推移した。朝方に6月の全国消費者物価が発表されたが、ドル円の反応は限定的だった。
17日に発表された6月の小売売上高は、前月比0.6%増と市場予想の0.1%増(ロイター調査)を上回ったほか、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は15.9と前月のマイナス4.0から回復した。また、週間新規失業保険申請件数は前週比0.7万件減の22.1万件と5週連続で改善した。ドル円は、良好な指標結果を受けて149円台へ乗せたが、トランプ米大統領によるパウエルFRB議長解任への根強い警戒感が重しとなり、149円台を維持できなかった。
東京市場の午前は、実質的な五・十日で実需の売買が膨らむ可能性があるが、午後は週末の上、参院選を控えて動意の乏しい展開が予想される。
ユーロは対円で小動き、対ドルで上昇。午前9時現在は、1ユーロ=172円41~42銭(前日午後5時、172円37~39銭)、対ドルでは1.1615~1615ドル(同1.1590~1591ドル)。