対ロ追加制裁で合意=原油価格上限引き下げ―EU 2025年07月18日 17時48分

【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は18日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、新たな制裁を科すことで合意した。エネルギー分野を中心に圧力を一段と強める内容で、EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)はX(旧ツイッター)に「これまでで最も強力な制裁措置の一つだ」と投稿した。
今回の制裁は第18弾に当たり、ロシアのエネルギー収入を抑えるため、同国産原油の価格上限を引き下げる措置が含まれる。ロイター通信によると、上限は従来の1バレル=60ドル(約8900円)から47.6ドル(約7100円)に下がる。
また、ロシア産原油の輸出に使われている「影の船団」のリストにタンカー100隻以上を追加。ロシア産天然ガスを欧州に供給する海底パイプライン「ノルドストリーム」の再稼働を阻止する措置も盛り込まれた。