米の関税再引き上げ、けん制=貿易で「戦い恐れず」―中国商務相 2025年07月18日 17時36分

【北京時事】中国の王文濤商務相は18日、北京で記者会見を開き、米国との貿易戦争に関し、「中国は戦いたくないが、戦うことを恐れていない」と強調した。米国による対中関税の再引き上げをけん制した格好だ。
米中両国は5月にスイスで開いた閣僚級協議を経て、計115%の関税引き下げで合意。ただ、うち24%については90日間の一時的な効力停止となっている。
王氏は、米国の対中関税が53.6%に上るとして「依然高い水準だ」と反発。第1次トランプ政権発足の翌年の2018年以降「米国が絶えず経済・貿易摩擦を誘発してきた」と不満を示した。
王氏は貿易戦争の影響を軽減する狙いもあり、貿易相手国の多角化を進めてきたと説明。環太平洋連携協定(TPP)加盟に向け、貿易や投資、知的財産の分野で国内改革を進めてきたと述べた。