年末までに最高値 2025年05月28日 14時16分
いちよしアセットマネジメント社長・秋野充成氏
日経平均株価は年末までに最高値を更新し、さらに4万3000円台を狙えるだろう。米国景気が後退する可能性は低く、日本株も上昇基調になると予想する。
米アトランタ連銀による米国の4~6月期実質GDP(国内総生産)成長率の推定値は2%を超えており、景気は悪くない。インフレ率も高まっておらず、スタグフレーション(不況下の物価上昇)には陥らないだろう。米中関税交渉の進展により、中国経済も今以上に落ち込むことはない。日本企業の業績も想定を超え、株価は押し上げられる。
日銀は利上げ姿勢を崩さないが、年内に政策金利の調整はせず、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げも9月以降になるのではないか。日米金利差の縮小は当面なく、為替が過度に円高に振れることはないだろう。
日米で20年物国債の入札が不調だった。超長期金利の上昇は株式市場にとって懸念材料となる。