大統領選で期日前投票開始=主要候補も一票―韓国 2025年05月29日 19時25分

【ソウル時事】韓国大統領選(6月3日投開票)を前に29日、期日前投票が始まり、主要候補らも投票を終えた。革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表(60)がリードを維持。保守系与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相(73)と保守系野党「改革新党」の李俊錫議員(40)が追う構図となっている。期日前投票は30日まで。
李在明氏はソウルで投票。尹錫悦前大統領の「非常戒厳」宣言に端を発した「内乱の審判」を念頭に、「銃より投票が強いという言葉がある。今回の内乱にも、国民の皆さんの投票参加があってこそ勝つことができる」と呼び掛けた。
尹氏は非常戒厳の理由の一つに「不正選挙」疑惑を挙げていた。金氏もかねて、期日前投票が不正選挙の温床になっていると主張し、制度廃止を訴えてきた。しかし、保守層の投票を促すため最近になり態度を一変。29日、ソウル近郊の仁川市で投票を終えた金氏は「問題点を補完しながら期日前投票にも参加することが必要だ」と述べた。
中央選挙管理委員会は、疑惑を払拭するため、監視カメラが設置された場所に投票箱を保管するなど対策を講じている。
MBCテレビが28日報じた世論調査結果によると、李在明氏の支持率は43%。金氏が36%、李俊錫氏が11%で続いた。大統領選に必ず投票するとの回答は87%に上り、関心の高さをうかがわせた。
29日の投票率は19.58%で、期日前として過去最高だった前回2022年の17.57%を上回った。
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