〔東京外為〕ドル、149円台半ば=日銀の早期利上げ観測で下落(21日午前9時) 2025年02月21日 09時09分
21日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の早期利上げ観測や米長期金利低下を受けて、1ドル=149円台半ばに下落した。午前9時は、149円46~48銭と前日(午後5時、150円15~17銭)比69銭のドル安・円高。
前日の米国時間は、週間新規失業保険申請件数の低調な結果や長期金利低下で売りが先行し、中盤には149円40銭前後へ水準を切り下げた。終盤はショートカバーでいったん149円80銭台へ浮上したが、主要株価指数の下落に圧迫され、149円50銭台に失速した。
21日の東京早朝は、149円50~70銭程度で推移。午前8時半に発表された1月のコアCPI上昇率は前年同月比3.2%と市場予想(3.1%)を上回り、いったん149円20銭台に下落したが、その後は149円60銭台へ切り返した。市場関係者は「強い結果になるとの警戒感があったが、想定の範囲内だっため、やや買い戻された」(国内銀行)と説明した。
ドル円は、149円台前半と昨年12月上旬以来、約2カ月ぶりの安値圏で推移。物価上昇や日銀審議委員のタカ派的な発言を受けて、日銀の追加利上げ時期が早まり、ターミナルレートが引き上がるとの思惑が広がる。市場関係者は「利上げ観測によるドル売り・円買いは行き過ぎだが、買い戻すタイミングがつかめない」(別の国内銀行)と話している。
ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時は、1ユーロ=156円94~97銭(前日午後5時、156円65~67銭)、対ドルでは1.0499~0500ドル(同1.0431~0431ドル)。