〔NY石油〕WTI続伸、64.60ドル(28日) 2025年08月29日 05時10分
【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、トランプ米大統領のロシア・ウクライナ情勢に関する声明の発表を控え、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.45ドル(0.70%)高の1バレル=64.60ドル。11月物は0.48ドル高の64.07ドル。
ハンガリーの石油・ガス大手MOLのヘルナディ会長は、ウクライナによるロシアの石油施設攻撃に伴い停止していた「ドルジバ・パイプライン」経由のロシア産原油輸送が、早ければ27日か28日に再開する可能性があると述べた。これを受け、ロシア産原油が市場に流入し需給緩和につながるとの観測が相場の重しとなり、朝方は売りが先行した。
ウクライナのメディアによると、首都キーウで28日、ロシア軍による大規模な攻撃があり、少なくとも19人が死亡した。一方、ウクライナ軍は夜間にロシアの石油精製所2カ所をドローンで攻撃したと述べた。これを受け、レビット米大統領報道官は28日、トランプ氏が同日中に状況について声明を出すと記者団に語った。一連の報を受け、供給混乱への警戒感が浮上。相場は買い戻しで反応し、一時64.70ドル近辺まで上昇した。
米国は27日、ロシア産原油購入を続けるインドに対し25%の追加関税を発動。経済やエネルギー需給への影響を懸念されている一方、インド向けのロシア産原油輸出は9月に増加する見込みという。
▽ガソリン=続伸。中心限月9月物の清算値は5.02セント高の1ガロン=219.91セント。
▽ヒーティングオイル=続伸。9月物の清算値は1.45セント高の1ガロン=230.98セント。