〔NY外為〕円、148円台後半(17日) 2025年07月18日 06時36分
【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク外国為替市場では、消費の底堅さを示す米経済指標を受けて円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=148円台後半に下落した。午後5時現在は148円56~66銭と、前日同時刻(147円84~94銭)比72銭の円安・ドル高。
朝方発表された6月の米小売売上高は前月比0.6%増と、市場予想(0.1%増=ロイター通信調べ)を大きく上回った。トランプ米政権が高関税政策を導入する中でも、個人消費の底堅さが保たれていることが浮き彫りとなった。
米労働省が公表した新規失業保険申請件数は前週比7000件減の22万1000件と、5週連続で改善。雇用情勢の堅調さが示唆された。
一連の経済指標を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測がやや後退。日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが先行した。
一方、市場では小売売上高について「関税の影響で今後の消費減少(予想)を覆す内容ではなかった」(邦銀)との見方から米長期金利が低下し、円買い・ドル売りに転じる場面もあった。
20日投開票の参院選では、自公連立政権の劣勢が伝えられる中、「週前半にリスク回避の円売り」(同)が進行。参院選をにらんだ円売り圧力はいったん弱まったとされるが、結果次第では再びリスクオフの円売りが進むとの観測もくすぶる。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1592~1602ドル(前日午後5時は1.1636~1646ドル)、対円では同172円21~31銭(同172円13~23銭)と、08銭の円安・ユーロ高。