〔米株式〕ダウ4日ぶり反落、106ドル安=利下げ期待後退(25日) 2025年06月26日 05時36分
【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を背景に早期の利下げ期待が後退し、4営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比106.59ドル安の4万2982.43ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は61.02ポイント高の1万9973.55で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億3691万株減の11億0497万株。
パウエル氏はこの日、前日に続き議会証言に臨んだ。この日の発言は前日と比べ、市場に「利下げを急いでいない」(日系証券)との印象を与え、過度な楽観が消失。利益確定の売りが優勢となった。中東情勢を巡る懸念もくすぶり、株価の重荷となった。
米半導体大手エヌビディアは、投資機関の目標株価引き上げを受けて4.3%高と史上最高値を更新して引けた。エヌビディア株の上昇によりダウ平均は取引終盤にかけ下げ幅を縮め、ナスダックはプラス圏で取引を終えた。
ダウ平均の他の構成銘柄は、マクドナルドとトラベラーズが2.0%安、ビザが1.8%安、スリーエムが1.4%安、セールスフォースとハネウェル・インターナショナルが1.3%安。ゴールドマン・サックスは1.2%高、アムジェンとJPモルガン・チェースはいずれも1.0%高。米電気自動車(EV)大手テスラは欧州での販売不振が報じられ、3.8%安だった。