ウクライナにパトリオット提供検討=ゼレンスキー氏と関係修復―トランプ氏 2025年06月26日 06時15分

25日、オランダ・ハーグで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせ会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領(EPA時事)
25日、オランダ・ハーグで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせ会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領(EPA時事)

 【ハーグ時事】トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は25日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせてオランダ・ハーグで会談した。トランプ氏は米国製の地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」の提供検討を示唆。ただ、無償供与か売却かは明言しなかった。ゼレンスキー氏とは2月の会談時に激しい口論を繰り広げたが、今回の会談で「彼はこれ以上ないほど素晴らしかった」と関係修復をアピールした。
 トランプ氏は会談後の記者会見で「彼ら(ウクライナ)はパトリオットを本当に欲しがっている。提供できるか検討している」と強調した。ただ、「入手が非常に難しい。われわれも必要としており、イスラエルにも供与している」として理解を求めた。
 その上で「ロシアのプーチン大統領はこの戦争を終わらせなければならない」と発言。近くプーチン氏と協議する意向を示した。
 ゼレンスキー氏はSNSで、会談ではパトリオットの購入希望を伝えたほか、米国とドローンを共同生産する可能性を議論したと明らかにした。停戦協議についても話し合ったといい、「長時間に及ぶ意義のある会談だった」と振り返った。 

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地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(EPA時事)
地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(EPA時事)

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