米高官、ウラン濃縮は「レッドライン」=イランと和平合意期待 2025年06月26日 09時36分

米国のウィトコフ中東担当特使=5月28日、ワシントン(EPA時事)
米国のウィトコフ中東担当特使=5月28日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米国のウィトコフ中東担当特使は25日、CNBCテレビとのインタビューで、イランのウラン濃縮活動について「レッドライン(越えてはならない一線)だ」と述べ、容認しない考えを改めて表明した。その上で、イランとの「包括的な和平合意」の実現に期待感を示した。
 米側はウラン濃縮活動が核兵器開発につながるとして認めない立場だ。ウィトコフ氏はイランが核兵器を持てば「中東地域全体が不安定化する」と警告。一方で、米軍による核施設空爆後も「イランとは対話している」と指摘した。ただ、濃縮活動の継続を主張するイラン側が姿勢を軟化させるかは不透明だ。
 また、イランとの和平合意に関し、「彼ら(イラン)は用意できていると思う。強く確信している」と強調した。「今や問題はこれまでより優れた民生用核開発の再建だ」と語り、濃縮活動を除外してイランの核の平和利用を許容する考えを示した。 

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