〔NY外為〕円、145円台後半(25日朝) 2025年06月25日 22時11分

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク外国為替市場では、緊迫していた中東情勢への懸念が和らいだことで円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=145円台後半に下落している。午前9時現在は145円80~90銭と、前日午後5時(144円82~92銭)比98銭の円安・ドル高。
 停戦で合意したイスラエルとイランは、トランプ米大統領が「戦争終結」の期限とした米東部時間25日午前0時を過ぎた後も、大規模な交戦は再開しておらず、停戦は維持されているもよう。トランプ氏が発表した停戦合意は、イスラエルとイランが段階的に軍事作戦を縮小させ、戦闘終結を導く内容で、同氏は25日、停戦に関して記者団に対し「うまくいっている」と述べた。安全資産としての円買いが一服する中、海外市場の流れを引き継ぎ、円安・ドル高地合いとなっている。
 一方、日銀が公表した16、17日に開いた金融政策決定会合の主な意見では、金融政策に関し「米関税政策や中東情勢に伴う景気の下方リスクを勘案し、現状維持が適当だ」など、追加利上げは見送るべきだとの意見が多数あったことが示された。このことも円相場の重しとなっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1590~1600ドル(前日午後5時は1.1604~1614ドル)、対円では同169円10~20銭(同168円12~22銭)と、98銭の円安・ユーロ高。

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