〔NY外為〕円、144円台後半(24日) 2025年06月25日 06時31分

 【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク外国為替市場では、イスラエルとイランの停戦合意を受け「有事のドル買い」の解消が進み、円相場は1ドル=144円台後半に上昇した。午後5時現在は144円82~92銭と、前日午後5時(146円08~18銭)比1円26銭の大幅な円高・ドル安。
 トランプ大統領は23日、自身のSNSで、イスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」に合意したと発表。24日に両国が停戦に違反したと不満を漏らしたが、市場で中東情勢への懸念が後退し、ドル売りが優勢となった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がこの日、トランプ政権の高関税政策による物価への影響が想定よりも小さければ、早期に利下げを行う可能性を示唆したこともドル売りを促した。同日発表された弱い内容の米経済指標や、2年物米国債の入札結果もドル売りを支援した。
 ニューヨーク市場は144円97銭で取引を開始。一時144円52銭まで円高・ドル安が進んだ。取引終盤にかけてはドルを買い戻す動きが出て、円は144円70銭近辺から144円90銭近辺に水準を切り下げた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1604~1614ドル(前日午後5時は1.1573~1583ドル)、対円では同168円12~22銭(同169円20~30銭)と、1円08銭の円高・ユーロ安。

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