〔NY外為〕円、145円近辺(19日朝) 2025年05月19日 22時32分

 【ニューヨーク時事】週明け19日午前のニューヨーク外国為替市場では、米国債格下げを嫌気した海外市場での円買い・ドル売りの流れを引き続き、円相場は1ドル=145円近辺で推移している。午前9時現在は145円00~10銭と、前週末午後5時(145円63~73銭)比63銭の円高・ドル安。
 米格付け大手ムーディーズ・レーティングスは16日、債務膨張を理由に、米国債の格付けを最上級の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げたと発表。これを受けて、海外市場では円買い・ドル売りが活発になり、円は一時144円60銭台まで上伸した。その後、ニューヨーク市場は144円90銭近辺で取引を開始。米国債格下げを受けた米長期金利上昇は一服しているが、「米国売り」への警戒感もくすぶっており、ドルの買い戻しの動きは鈍い。
 21、22両日開かれる先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に合わせ、加藤勝信財務相はベセント米財務長官と為替などについて個別に協議する予定。米政権から円安是正を要求される可能性もあるとの思惑も根強く、円買い地合いを支えている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1250~1260ドル(前週末午後5時は1.1160~1170ドル)、対円では同163円20~30銭(同162円48~58銭)と、72銭の円安・ユーロ高。

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