〔NY外為〕円、143円台前半(28日朝) 2025年04月28日 22時07分

 【ニューヨーク時事】週明け28日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米通商政策を巡る報道に引き続き注目が集まる中、1ドル=143円台前半に上伸している。午前9時現在は143円30~40銭と、前週末午後5時(143円67~77銭)比37銭の円高・ドル安。
 前週は米中貿易摩擦の緩和期待を背景にドルが反発。円は一時144円台に下落したが、この日は円売り・ドル買いの流れが一巡し、143円台を方向感なく推移した海外市場の地合いを引き継いでいる。
 朝方の米国市場は手掛かり材料に乏しく、小動き。今週は、2回目の日米関税協議が行われるほか、1~3月期の国内総生産(GDP)速報値、3月の個人消費支出(PCE)物価指数、さらに4月の雇用統計など、重要な米経済指標が目白押しで、景気の底堅さが示されれば、円のロングポジション解消が進むとの見方も出ている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1350~1360ドル(前週末午後5時は1.1357~1367ドル)、対円では同162円70~80銭(同163円24~34銭)と、54銭の円高・ユーロ安。

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