〔米株式〕NYダウ続伸、74ドル高=ナスダックは安い(28日午前) 2025年04月28日 23時22分
【ニューヨーク時事】週明け28日午前のニューヨーク株式市場は、週内の主要経済指標や企業決算の発表を前に買いが先行し、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前週末終値比74.86ドル高の4万0188.36ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は80.05ポイント安の1万7302.89。
週内には3月の米個人消費支出(PCE)物価指数や4月の雇用統計など重要経済指標に加え、マイクロソフトやアップルなどの米ハイテク主要企業の決算発表を控えている。米主要企業の決算や米経済指標が堅調な内容になるとの期待感から、幅広い銘柄が上昇している。また、米政権と日本など各国との関税交渉の進展や、対中貿易摩擦激化をめぐる過度の警戒感が後退していることも引き続き投資家心理を支えている。
一方、ベセント米財務長官は27日、対中関税協議が進行中とのトランプ大統領の説明の事実確認は避け、トランプ氏が中国の習近平国家主席と会談したかどうかは分からないと説明。米中間の貿易交渉をめぐる主張に食い違いが見られる中で、交渉の先行きに不透明感は根強く、米株の上値は重い展開となっている。
個別銘柄では、ボーイングが投資判断の引き上げを受けて上昇。ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースも高い。一方で、エヌビディア、マイクロソフトなどが売られている。