〔米株式〕ダウ3日続伸、486ドル高=4万ドル回復(24日) 2025年04月25日 05時51分

 【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク株式相場は、米中貿易摩擦の緩和期待を背景にIT銘柄を中心に買われ、3日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比486.83ドル高の4万0093.40ドルと、6営業日ぶりに4万ドル台を回復して終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は457.99ポイント高の1万7166.04で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億3538万株減の10億9599万株。
 トランプ米大統領はこの日、政権が関税問題を巡り、中国と会談を行ったと明らかにした。米中貿易摩擦で大きな打撃が予想される半導体関連やIT大手の株が、懸念の和らぎに伴い買われた。米長期金利の低下も相場を支えた。
 米企業の1~3月期決算発表が本格化し、業績予想の下方修正や取り下げが相次ぐ中、全体としては堅調な内容が報告されていることも株価を下支えしている。ロイター通信によると、S&P500種株価指数の構成企業の今年の業績は、今月1日時点での予想を上回って伸びると見込まれている。
 ダウ構成銘柄では、セールスフォースが5.7%高、キャタピラーが3.8%高、エヌビディアが3.6%高、マイクロソフトが3.5%高、アマゾン・ドット・コムが3.3%高。一方、IBMは政府との契約のうち15件が打ち切られたと明らかにしたことで、6.6%安、この日発表した決算が期待外れだったプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は3.7%安。

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