「平和のため領土放棄も」=キーウ市長、ラジオ番組で言及―ウクライナ 2025年04月25日 18時33分

【ロンドン時事】ウクライナの首都キーウのクリチコ市長は24日、英BBCラジオの番組に出演し、侵攻を続けるロシアとの和平合意に向け、ウクライナが一時的に領土を放棄する可能性に言及した。ウクライナの有力政治家からこうした発言が出るのは異例。
クリチコ氏は「一つのシナリオは、領土を諦めることだ。これは公平ではない。しかし、一時的な平和のための解決策になり得るかもしれない」と述べた。一方で、国民は「(ロシアによる)占領を決して受け入れない」と指摘した。
ボクシングの元世界王者であるクリチコ氏は、自らを「ウクライナの心臓に当たる首都の責任を担っている」と強調。「政敵」(BBC)であるゼレンスキー大統領が平和を実現するために「痛みを伴う解決策」を強いられる可能性があると語った。