〔NY石油〕WTI反発、62.79ドル(24日) 2025年04月25日 04時57分
【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、対ユーロでのドル安などを背景に買われ、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は前日清算値(終値に相当)比0.52ドル(0.84%)高の1バレル=62.79ドルだった。7月物は0.51ドル高の62.14ドル。
外国為替市場では、対ユーロでドル売りが優勢。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、原油が買われた。米エネルギー情報局(EIA)が前日に公表した週報で、ガソリンとディスティレート(留出油)在庫がともに市場予想を上回る取り崩し幅となったことも材料視された。前日の原油先物相場が2%超下落し、短期間で急速に売られすぎたとの反動から安値を狙った買いや、持ち高調整目的の買いが入った面もある。
トランプ米大統領は24日、ロシアによるウクライナ首都キーウへの空爆を巡り「やめろ!」とSNSに投稿し、プーチン大統領への不快感を示した。米国による新たな対ロシア制裁の可能性も意識された。
一方、ロイター通信は23日、関係筋の話として石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の複数加盟国が6月に増産を提案する方針であると伝えた。需給の緩みが引き続き警戒され、積極的な買いは入りづらかった。
▽ガソリン=反発。5月物の清算値は2.18セント高の1ガロン=210.57セント。
▽ヒーティングオイル=反発。5月物の清算値は1.68セント高の1ガロン=214.37セント。