〔NY外為〕円、149円台後半(25日) 2025年03月26日 06時57分

 【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク外国為替市場では、米国の関税政策を巡る不透明感や米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=149円台後半に上昇した。午後5時現在は149円87~97銭と、前日同時刻(150円64~74銭)比77銭の円高・ドル安。
 トランプ米大統領は前日、4月2日に打ち出す予定の相互関税について交渉の余地があるなどと説明。これを受けて米景気減速懸念が和らぎ、円は海外市場で151円に迫る場面もあった。
 その後は米長期金利の上昇一服を眺めて円の買い戻しが進み、ニューヨーク市場は150円17銭で取引を開始。トランプ政権の通商政策の不確実性は依然強い中、民間有力調査機関コンファレンス・ボードが午前に発表した3月の消費者景気信頼感指数が市場予想を下回ったことなどを受けて、金利は一段と低下。円買い・ドル売りが加速したが、その後はドルを買い戻す動きも見られた。午後は緩やかな値動きとなった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0787~0797ドル(前日午後5時は1.0796~0806ドル)、対円では同161円73~83銭(同162円77~87銭)と、1円04銭の円高・ユーロ安。

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