〔NY石油〕WTI下落、71ドル台(21日午前) 2025年02月22日 00時13分

 【ニューヨーク時事】週末21日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、利益確定の売りに下落している。この日から新たに中心限月となった米国産標準油種WTIの4月物は午前9時49分現在、前日清算値(終値に相当)比1.02ドル安の1バレル=71.46ドル。
 相場は今週に入り、ロシア南部にある石油パイプラインの稼働一時停止やウクライナ停戦を巡る不透明感を背景に供給不安が高まり、上昇基調を維持。ただ、この日は週末を控えて、利益確定目的の売りが優勢となっている。エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した週報では、14日までの1週間に原油在庫が460万バレル増加と、市場予想(ロイター通信調べ)の310万バレル増を上回る積み増し幅だった。米国内での供給混乱に対する過度な警戒感が薄れたことも相場を下押ししている。
 外国為替市場では対ユーロでドル買いが優勢。ドル建てで取引される商品の割高感が意識され、相場の圧迫要因となっている。

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