〔NY外為〕円、150円台前半(21日朝) 2025年02月21日 23時10分

 【ニューヨーク時事】週末21日午前のニューヨーク外国為替市場では、植田和男日銀総裁の発言を受けて円売り・ドル買いが進んだ海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=150円台前半に下落している。午前9時02分現在は150円30~40銭と、前日午後5時(149円59~69銭)比71銭の円安・ドル高。
 日銀の植田総裁は21日、衆院予算委員会で15年ぶりの水準に上昇している長期金利に関して「長期金利が急激に上昇する例外的な場合は、機動的に国債買い入れ増額を実施する」と述べた。これを受けて、日本の金利が低下したことに伴い、海外市場で円売り・ドル買いの流れが強まった。
 ニューヨーク市場に入ってからも円安・ドル買い地合いが継続しているものの、円はこの日の安値圏で小動き。市場は、米長期金利の動向に加え、関税をめぐるトランプ米大統領の発言やS&Pグローバルが発表する2月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値などを注視している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0470~0480ドル(前日午後5時は1.0496~0506ドル)、対円では同157円50~60銭(同157円06~16銭)と、44銭の円安・ユーロ高。

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