〔東京外為〕ドル、１５８円台後半＝実需買いで上昇（１６日正午） 2024年07月16日 12時27分
１６日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、実需の買いなどが膨らみ、１ドル＝１５８円台後半に上昇した。正午現在は、１５８円６９～７１銭と前週末（午後５時、１５９円２０～２３銭）比５１銭のドル安・円高。
前日の米国時間の序盤は、１５７円９０銭～１５８円１０銭台で推移。中盤は、パウエルＦＲＢ議長の「第２四半期の指標で、インフレが目標達成に向けて進展していることをさらに確信した」との発言がハト派的と受け止められ、一時１５７円１０銭台に急落した。終盤は、主要株価指数の堅調などでリスク選好の動きが広がり、１５８円１０銭台に買い戻された。
１６日の東京市場の午前は、国内輸入企業などの買いや日経平均株価の上昇を受けてじりじりと上昇し、１５８円７０銭前後へ水準を切り上げた。
ドル円は、実需の買いなどが膨らみ、一本調子の上げとなった。市場関係者は「連休明けで、ＮＩＳＡでの米株買いに伴うドル買い・円売りが多くみられた」（証券会社）と説明していた。
午後は、実需買いの一巡や、特段の材料も見当たらないため、１５８円台後半を中心としたもみ合いが予想される。
ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルは小動き。正午現在は、１ユーロ＝１７２円８３～８４銭（前週末午後５時、１７３円１６～１７銭）、対ドルでは１．０８９０～０８９１ドル（同１．０８７５～０８７５ドル）。